レク・体操

介護施設の体操で楽しく簡単に行える方法5選

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介護施設では介護職員が先導して体操を行うことがありますよね。
体操のバリエーションを考えるのも一苦労だと思います。

しかし、毎回同じ体操だとマンネリ化してしまい、利用者さんたちは飽きてしまいます。
そこでこの記事では、理学療法士として病院で勤務している筆者がよく行う体操で楽しく簡単に行える方法をいくつかご紹介していきたいと思います。

すぐに使うことができる内容なので、ぜひ明日からの業務に活かしてみてください。

介護施設の体操で楽しく簡単に行える方法

体操というと、膝を伸ばしたり、太ももをあげたりなどがよく行われていますが、それだけだと利用者さんは飽きてしまいます。

楽しみながら体操を行える方が継続もしやすいため、おすすめです。
ここからは楽しみながら体操を行える方法をご紹介していきます。

新聞紙丸め

まず一つ目は新聞紙丸めです。
足の指をたくさん使う体操になります。

新聞紙1枚の半分を用意して、椅子に座った状態で足の下におき、両足を使って誰よりも早く新聞紙を丸めていきます。
両足で丸めることができたら、片足で丸める・丸めた新聞紙を広げる、など応用することもできます。

他の利用者さんと競争することで、より楽しみながら体操を行うことができます。
また、丸めることに夢中になりすぎて、体が前のめりになり椅子から落ちそうになることもありますので、よく注意して周りを観察しておきましょう。

新聞紙やぶり

新聞紙丸めで使った新聞紙をそのまま使い回しましょう。
介護職員が新聞紙を開いて両端を持って広げておき、利用者さんに「パンチ」で破ってもらいます。
パンチなら座った状態でもできるので、体操を楽しみながら行うことができます。

一回で破れないと悔しがりながら何度もチャレンジしてもらえるので、単調になりやすい体操も盛り上がりやすいです。
一回で破れる利用者さんがいた場合には、小さめの新聞紙でもチャレンジしてもらいましょう。小さい新聞紙の方が破りにくいの、難易度をあげることができます。

お手玉とばし

足の甲にお手玉を乗せて、遠くに飛ばす体操です。
大腿四頭筋という筋肉の体操になります。
床に点数を書いた紙を用意して、利用者さん同士で競争すると、より楽しみながら体操を行うことができます。

お手玉は足の甲の形に馴染みやすいので、遠くに飛ばすのにもってこいです。
少し難易度を上げたい場合には、丸めた新聞紙をガムテープで補強したものを足の甲に乗せて飛ばしましょう。
不安定なものを安定させるためには、より多くの筋肉が協調的に働く必要があるため、より一層足の体操になります。

うちわで風船バレー

風船バレーはどこの施設でも取り入れている体操かと思います。
ただ、いつも通りの風船バレーでは飽きてしまいます。
そこで、うちわを使って風船バレーを行います。

風船が飛んできたら、うちわであおいで隣・向かい側の人にパスします。
一生懸命うちわをあおがないと、風船が飛んでいかないので、腕の体操になります。

チーム制にして、どちらのチームが先に一周できるか、などど競争するのもありです。
単調な風船バレーも一工夫で、盛り上がる体操にすることができます。

紙コップ飛ばし

紙コップ飛ばしは、心肺機能の体操になります。
テーブルに置いた紙コップを点数表の上まで息を吹きかけて移動させます。
この時に、息を吹きかけられるのは〇回まで、とルールを決めておくと、他の利用者さんと競争しやすく、盛り上がりやすいです。

利用者さんが座っている位置から一番遠いところを最高得点にしておくと、そこを目指して皆さん頑張って息を吹きかけてくれます。
ぜひ試してみてください。

介護施設で体操をする際に大切なこと

介護施設で体操をする際に大切なことは「楽しみながら行える」ことです。
病院でのリハビリテーションもそうですが、やはり「厳しい」「つまらない」ものは全員がそうではないですが、患者さんにとっては心地いいものではありません。

介護施設での体操も同様のことが言えると思います。
ここからは介護施設で体操を行う際に楽しみながら行うポイントをご紹介していきます。

介護職員が楽しむ

利用者さんに楽しんでもらうためには、まずは介護職員がしっかりと楽しみましょう。
職員が楽しみながら体操を行うことで、自然と声のトーンが上がり、利用者さんたちにもポジティブな印象を与えます。

また、うまくできている場合には褒める言葉も必要になります。
成功体験が多ければ、その分、体操に対していい印象を持ってもらいやすく、次回以降の体操にも繋げやすいです。

合いの手を入れる

うちわで風船バレーなどを行う際には、ぜひ合いの手を入れましょう。
もう一息あおいでください!
隣のチームより進んでますよ!その調子です!
など、なんでもいいのでポジティブな合いの手をたくさん入れていきましょう。

私も病院で体操などを何度も行ってきましたが、合いの手があるのとないのとでは、患者さん・利用者さんの盛り上がり方が全く異なっていました。
体操を楽しみながら行ってもらうには合いの手が必須です。

適度に休憩を挟む

体操に夢中になりすぎて休憩を忘れると、途中で利用者さんが疲れてしまい、体操を途中でやめてしまうことがあります。
それぞれ運動の耐用能は異なりますが、「休憩には少し早いかな?」というタイミングで休憩を入れて問題ありません。

利用者さんが途中でドロップアウトしてしまわないように、配慮するのも体操を楽しみながら行うためのポイントです。

まとめ

この記事では、理学療法士として病院で勤務している筆者がよく行う体操で、楽しく簡単に行える方法をいくつかご紹介してきました。

体操といっても腕や足の曲げ伸ばしをするだけではありません。
ゲームなどの中に体をたくさん使う要素を取り入れていけば、それは立派な体操になります。
また、単調な体操では利用者さんも飽きてしまうため、ぜひ楽しみながら体操をできるように工夫してみてください。
他の利用者さんと競うことで、より一層盛り上げることができます。そういった競争の心理を活かすのもいいですね。

この記事で紹介した体操はいつでもどこでも行うことができる内容なので、ぜひ明日からの業務に活かしてみてください。

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