介護レク選びにお悩みのかたへ!手軽にできる脳トレ4選!
高齢者のレクリエーションでおすすめの脳トレをご紹介します。介護レクリエーション選びで悩んだら、シンプルな
準備で簡単にできる脳トレはいかがですか?
脳の活性化につながる理由や、脳トレのメリット、脳トレの気を付けたいポイントも詳しく説明します。
脳トレがおすすめな理由
老人ホームやデイケアで行う介護の現場で行う脳トレは、認知症予防や進行を緩くする働きがあると考えられ、広く取り入れられています。
脳のはたらきを知って脳トレを楽しもう
脳は場所によって働きが違います。集中する・言葉を理解する・言葉を考える・記憶する・体を動かす・触れたものを感じるなどは別々の部分が働いているのです。
人は「普段の生活では使わない頭を使う」「うーんと考える」「ひらめく」ときに脳が活性化します。
正解にこだわりすぎず、「楽しい、嬉しい、ワクワク」心の動きが脳の活性化にとって大切です。
脳の広い部分を刺激するために読み書き計算だけではなく、周りの人とコミュニケーションをとれるような脳トレも取り入れましょう。
認知症予防だけではない脳トレのメリット
「数年ぶりに自転車に乗ったけど、うまくできた」「記憶力が弱っても、長年していた手作業は忘れていない」皆さんも、このような経験があるのではないでしょうか?
人の記憶には2種類あります。漢字や計算の仕方を覚えるなど勉強するときに頭で覚える記憶と、体で覚える記憶です。
新しいことを覚えるのが苦手になっていても、その人の人生を振り返ってなじみのあるものを取り入れたり、日々繰り返すことで体が覚えて新しく出来ることもあります。
歳を重ね、不安や自信の喪失体験を感じやすいときに「自分にもできる」と思えることは素晴らしい時間となるでしょう。
楽しい気持ちや感激した気持ちは、心に刻まれ記憶に残るのです。人との交流が減りやすい高齢者にとっては、介護スタッフによるレクリエーションによって無気力やうつを防ぐ役割もあります。
脳トレのポイント
脳トレをするなら知っておきたい心と体のこと
私たちの脳は30歳ころから少しずつ脳のシワが深くなります。これは、脳が萎縮していく自然な現象です。人は誰でも、高齢になるにつれて体も脳もさまざまな変化が起こります。体の変化は見た目で分かりやすいのですが、「理解の仕方が遅くなった」「判断が遅くなった」「不安になりやすい」など体や心の変化のあらわれ方は分かりにくいため、周囲から気づかれにくいこともあるでしょう。
本人が違和感を感じても人に相談しにくく、一人で悩みを抱えやすくなっています。
気をつけたいポイント
認知症、脳梗塞を過去に患った人だけではなく、高齢者は、体調、睡眠時間、心配事がある時も脳を使うと疲れやすい特徴があります。なまあくびが増える、姿勢が崩れるなども脳の疲労のサインです。無理せず休みを入れたり、長時間は控え、15分くらいで区切るなど工夫してみましょう。
いつもできていても、その日の状態をみて臨機応変に脳トレの難易度や実施の有無を考えられるとよいですね。
レクリエーション中、注意、指摘、過度な励ましの言葉は控えて肯定的な声掛けを心がけましょう。本人は言葉にはしないけれど、歯がゆさ、惨めさ、いらだちを感じているかもしれません。
ストレスは、集中力、思考、判断力や思い出そうとするときに脳の働きを弱めてしまいます。うまくいっていなくても、「〇〇の部分はできていて良いですね。頑張ってますね」と出来ていることを言葉で伝え、どうしたらできるかを工夫します。
時間やルールは厳しく決めず、理解しやすく本人にできるものを取り入れましょう。
また、認知症状や、失語症など話す聞くことにハンディキャップがある人、感情がうまく表現できない人にとって笑顔は大切なコミュニケーション方法です。
「嬉しい、楽しい、充実感」を笑顔で表現し合えることも大切なポイントです。
脳トレ4選!身近なもので簡単にできる
場所にまつわる雑学クイズ
観光地や出身地など、場所にまつわる質問をしていきます。
参加者にどんな思い出があるか聞いてみるのもいいですね。
例)富士山雑学クイズ
新聞を小さく折る指先の運動で脳の活性化
指先をしっかり使うと、脳の広い範囲の活性化につながります。
新聞を小さく折っていくほど、指の力がいるのがポイントです。
https://www.youtube.com/watch?v=gMGse_dcgYY
喜怒哀楽体操
顔面や舌は脳の広い範囲をつかいます。表情を動かして心と脳の活性化につなげましょう。
食事の前に行っている口腔体操も、時には喜怒哀楽体操に変えても楽しそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t-zw93Lk4L4
ホワイトボードレク
ホワイトボードを使うメリットは、手軽さです。
聞こえにくい、話の展開にすぐついていけない参加者でも、ホワイトボードを見ることで理解しやすいのも良いですね。
例)連想ゲーム
まとめ
レクリエーションは外出の機会が減りがちで内にこもりがちな高齢者にとって、脳や心身の状態を保ち、衰えを緩やかにして活き活きとした日常生活を取り戻すケアでもあります。
介護レクリエーションでは脳トレが広く普及していますが、正しく答えることよりも、考える、ひらめく、ワクワク楽しい気持ちを介護スタッフや参加者と一緒に味わう視点が何より大切です。
高齢者はその日その日で体調が変化しやすく、脳の疲れやすさも変化します。
日々の状態をみて無理をしないで楽しく脳トレを取り入れていきましょう。
【参考サイト】
老人脳神経 健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/nou-keitai.html
脳トレは知的低下に効果なし?https://www.bbc.com/japanese/46518653
ストレスと脳機能 https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/029758.html
脳トレレクリエーション https://www.minnanokaigo.com/guide/recreation/quiz-noutore/