介護施設でレクを行う際に、司会進行役が必要になりますよね。
また他のスタッフは利用者さんの状態を確認したり、レクが盛り上がるようにあの手この手を使うと思います。
そこで今回は介護施設のレクを盛り上げるためのポイントをご紹介していきます。
筆者はこれまで病院・老健で理学療法士として働き、何度もレクに携わってきました。
また被災地ボランティアとして、避難所でもレクなどを行なってきているので、今回の記事を参考にすることで、明日からのレクを盛り上げることができますよ。
レクを盛り上げるのに一番大切なことは、利用者さん同士でどれだけ声を掛け合えるかにかかっています。
そのために必要な方法を今回はお伝えしていきますので、ぜひ試してみてください。
介護施設でレクを行うための準備
まず何よりも「準備」が大切です。
ある程度、レクをこなしてきた方であれば、多少の準備不足でも問題なくクリアできるかと思います。
しかし、司会進行役は経験の浅いスタッフが任されることが多いですよね。
今までやったこともないことを準備もせずに挑むのは大変です。
なので、準備+シュミレーションまでは行いましょう。
レクの準備
まずはレクで何をやるかを決めます。
なかなかレクの内容を決められない場合には、こちらのサイトも参考にしてみましょう。
介護施設で行えるレクがいくつも紹介されています。
→レクシル公式ページへ
レクが決まったら次に小道具の準備です。
レクの内容によっては下準備は必要ありませんが、物を使ったレクなどの方が盛り上がりやすいです。
このときに用意しておく小道具は少し多めに準備しておきましょう。
当日、足りなくなってしまっては白けてしまいます。
仮に余ってしまっても他のスタッフに小道具を使ってもらえばOKです。
参加者の把握
老健などではデイサービスも併設されており、レクの参加者が変わることがあります。
どういった利用者の方々が参加しているのかを把握することでレク中の話題作りにもなりますし、誰かを指名するときにも役に立ちます。
会場運営
介護施設ではレクを行う場所がある程度決まっていると思います。
ホワイトボードなどが近くにある場合には、ホワイトボードに当日の流れを書いておくと、利用者さんたちがレクを把握しやすいです。
また、体を動かすようなレクを行う場合には、隣の人とぶつからないように座席を配置したり、適宜机の準備をしておくなどしておくと、当日はスムーズにレクを行うことができます。
介護施設でレクを行う当日
当日に行う準備はほとんどありませんし、そんな時間もないでしょう。
なので、前日までに準備を8割程度終わらせておけばOKです。
当日の流れとしては以下のイメージです。
司会進行の挨拶
まずは自分の自己紹介をしましょう。
2名以上でやる場合には、その方の自己紹介もします。
自己紹介は笑いをとるには絶好のタイミングです。
ここで一回笑いをとることができれば、その後のレクは盛り上がること間違いなしです。
また、初めてレクに参加される方がいる場合には、その方の紹介をするのもいいでしょう。
いきなり知らない人たちとレクを行うのに少し抵抗がありますからね。
レクのルール説明
レクのルール説明を行う際には、低い声でゆっくりと行いましょう。
大切なことは2回言う必要もあります。また途中でデモンストレーションを入れるのもありです。
言葉だけの説明ではわからないことが多々あります。
また、いきなりレクを始めるよりもデモを行うことで、利用者さん同士の会話も生まれやすくなります。
スタッフがデモを行う際にはわざと失敗するのもありです。
失敗することでレク参加へのハードルが下がりますし、笑いをとることもできます。
実際にレクを始めるまでにどれくらい笑いを取れるかが重要になってきます。
笑いが生まれる環境では、人は自然とリラックスすることができ、レクを盛り上げることができます。
わざとらしくない失敗をしてみましょう。
レク中の声かけ
レク中に声かけをすることで、より一層レクを盛り上げることができます。
利用者さんの中にも、レクで盛り上がりやすい方などがいます。
そういう方がいた場合には、すかさず合いの手を入れましょう。
「〇〇さん、上手ですね!皆さんも負けないように張り切っていきましょう!」
「惜しい!もう一息ですよ!皆さんも一緒に応援しましょう!」
などですね。
大切なのは、一人だけに声をかけるのではなく、誰か一人を中心として、周りの利用者さんたちも自ら声を出せるような雰囲気を作ることです。
利用者さん⇄介護職員
だけのコミュニケーションではなく、
介護職員⇄特定の利用者さん⇄周囲の利用者さん
となる働きかけが大切です。
先ほど例に挙げた合いの手を使えば、周りの利用者さんも一緒になって盛り上がることができますよ。
レク終了時の挨拶
レク終了後の挨拶も大切です。
ここで利用者さんに、
「楽しかった。またやりたいな。」
などと思ってもらえると、次回以降もスムーズにレクを盛り上げることができます。
チーム制にすれば、レクの結果に順位をつけることで、盛り上げることもできます。
一位のチームはもちろんですが、最下位のチームもよかったところを伝えることで、レクのイメージがポジティブなものになります。
「最下位だった」
て終わるよりも、
「最下位だったけど、〇〇に関してはどこよりも勝っていた。」
そんなふうに捉えてもらえると、次回以降に繋がります。
まとめ
今回は介護施設でレクを行う際に盛り上げるポイントをご紹介しました。
実際に私はこれで何度もレクを行なってきています。
あくまでレクは自分主体ではなく、利用者さんが主体です。
いかに多くの利用者さんを巻き込んで、レクを盛り上げることができるかが大切になってきます。
またレクの内容も大切かもしれませんが、それよりも利用者さんたちが
「楽しかった」「もう少しやりたかった」などとポジティブな印象を持ってもらえることの方が大切です。
ぜひ明日からのレクに活用してみてください。
司会進行役は大役で緊張もしますが、利用者さんが盛り上がるかどうかはあなたの腕にかかっています。
頑張ってみてください。