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入浴介助に資格は必要?未資格でも行える身体介護とは?

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現在は未資格でも介護現場で働くことが可能ですが、未資格者は利用者さんの身体に直接触れるような身体介護を行うことができない決まりになっています。
しかし、条件が揃えば未資格でも身体介護を行うことが可能です。

この記事では入浴介助に資格が必要なのかについてと、未資格でも行える身体介助についてご紹介していきます。

入浴介助に資格は不要

介護施設などで入浴介助を行う上では介護職に関する資格は一切必要ありません。
しかし、訪問入浴介護を行う上では何かしらの資格が必要になるため気をつけましょう。

介護職員初任者研修や介護職員実務者研修は資格が取得しやすいため、介護現場に出る際には取得しておきたい資格です。

身体介護について

厚労省によって身体介護とは以下のような業務のことを指すとされています。

  • 利用者の身体に直接接触して行う介助サービス 
  • 利用者のADL・IADL・QOLや意欲の向上のために利用者と 共に行う自立支援・重度化防止のためのサービス
  • その他専門的知識・技術をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービス。
    (仮に、介護等を要する 状態が解消されたならば不要※となる行為であるということができる。)

    ※ 例えば入浴や整容などの行為そのものは、たとえ介護を要する状態等が解消されても日常生活上必要な行為であるが、要介護状態が 解消された場合、これらを「介助」する行為は不要となる。同様に、 「特段の専門的配慮をもって行う調理」についても、調理そのものは必要な行為であるが、この場合も要介護状態が解消されたなら ば、流動食等の「特段の専門的配慮」は不要となる。

ADLの種類

ADLにはBADLとIADLの二つがあります。

BADLとはBasic Activity of Daily Livingの略で基本的日常生活動作と言います。
IADLはInstrumental Activities of Daily Livingの略で手段的日常生活動作のことを指します。

IADLはBADLよりも高度で複雑な生活動作となっています。

例えば、BADLが「歩くことができる」だとした場合に、IADLは「歩いて買い物にいくことができる」「一人で公共交通機関を利用して外出することができる」などとなります。

BADLで行うことができない動作はIADLに繋げることはできません。
そのため、BADLの能力を高める必要が出てきます。

未資格者でも行える業務

未資格で介護現場に出ていても、行える業務はいくつかあります。
身体介護の助手や送迎業務、生活援助なども行うことができます。
また、介護施設の事務系の業務も資格がなくとも行うことが可能です。

生活援助について

生活援助とは以下のように内容を指すとされています。

生活援助とは、身体介護以外の訪問介護であって、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助(そのために必要な一連の行為を含む)であり、利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるものをいう。(生活援助は、本人 の代行的なサービスとして位置づけることができ、仮に、介護等を要 する状態が解消されたとしたならば、本人が自身で行うことが基本となる行為であるということができる。)

※ 次のような行為は生活援助の内容に含まれないものであるので留意すること。

1 商品の販売・農作業等生業の援助的な行為
2 直接、本人の日常生活の援助に属しないと判断される行為

未資格だと訪問介護業務ができない

介護現場では未資格でも介護業務を行うことができていましたが、訪問介護になると一切行えなくなります。

これは、基本的に訪問介護が一人で利用者さんの自宅に向かうためです。
未資格者が利用者さんの自宅に一人で向かい、利用者さんの様子や状況を判断する難しいです。

そのため、訪問入浴介助も未資格では行うことができません。
もし訪問介護業務を行いたい場合には、介護職の資格を取得するといいでしょう。

訪問介護員になるためには

訪問介護員になるためには研修を受ける必要があります。

研修には2種類あり、

  • 介護職員初任者研修
  • 介護職員実務者研修

です。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護の基礎知識・スキルがあることを証明する資格です。
取得するまで最短1ヶ月と短いため、介護現場に就職する前に受験しておくと採用時や給与面で優遇される可能性があります。

また、介護職員初任者研修は介護職を目指す上で一番最初に取得することができる資格です。
チャレンジの門が広く、比較的誰でも挑戦しやすい資格なので、介護施設で働いてみたいと考えている方は資格取得を目指してみるといいと思います。

介護職員実務者研修

介護職員実務者研修は介護職員初任者研修の上位資格になっています。
実務者研修を取得することで、サービス提供責任者として働くことができます。

また、介護福祉士を目指すならば実務者研修の修了が必須なので、ぜひとも取得したい資格です。

資格取得のメリット

介護施設では未資格でも働くことができますが、資格を取得することでいくつかのメリットを受けることができます。

就職・転職に有利

初任者研修修了の有無で求人数の違いがあるのかを調べてみました。
求人検索では訪問介護と介護施設の2種類としています。

訪問介護:未資格者150件 初任者研修修了者700件
介護施設:未資格者2,100件 初任者研修修了者4,700件

未資格でも介護現場の求人はありますが、その数は限られており、初任者研修修了者の1/6以下程度の数です。
求人数から見ても、介護現場で働く際には初任者研修などを修了していた方が有利であると言えます。

給与の違い

未資格でも介護現場で働くことはできますが、給与面でも差があります。

訪問介護:未資格者 月給210,000円 初任者研修修了者 月給220,000~240,000円
介護施設:未資格者 月給200,000円 初任者研修修了者 月給210,000~250,000円

また、実務者研修や介護福祉士の資格を取得している場合には、これ以上の差があります。

キャリアアップにつなげやすい

これまで介護福祉士の資格を取得する方法が煩雑でしたが、介護報酬改定に合わせて、簡潔に取得することが可能となりました。

介護福祉士の資格を取得するために必須となる資格が介護職員実務者研修と呼ばれる資格です。
この資格は介護職員初任者研修を修了していなくても取得することができるため、介護福祉士を目指して介護職に就く場合には、実務者研修から取得することをおすすめします。

また、介護施設によっては資格取得に際して、補助金を出している場所もありますので、積極的に資格取得を目指してみましょう。

まとめ

この記事では入浴介助に資格が必要なのかについてと、未資格でも行える身体介助についてご紹介しました。
介護施設では未資格でも身体介護を一部行うことが可能ですが、在宅での介護業務になると行うことができません。

そのため、在宅生活を支援したい、と考えている方は初任者研修や実務者研修を修了する必要があります。
どちらの資格も受験資格は一切ありませんので、気軽に受験することができます。

ぜひ、在宅での支援を目指してみてください。

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