レク・体操

グループホームで簡単に行えるレクリエーションとその3つの効果

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老健やデイサービスなどの介護施設ではレクリエーションが頻繁に行われています。
グループホームでもレクリエーションは取り入れられていますが、レパートリーに限りがありマンネリ化してしまうこともありますよね。

そこでこの記事ではグループホームで簡単に行うことができるレクリエーションとレクリエーションの効果について紹介していきたいと思います。

グループホームで行えるレクリエーション

レクリエーションには頭を使う脳トレや体を使った体操、塗り絵や工作など様々な種類があります。
今回はグループホームで手軽に行うことができるレクリエーションをいくつか紹介していきます。

新聞紙やぶり

パンチやキックで新聞紙を破る簡単な体を使ったレクリエーションです。
パンチでは上肢の、キックでは下肢の筋力維持・向上効果が期待できます。
また利用者さんのストレス発散にはもってこいです。

1. 介護職員が新聞紙を半分に切ったもとをピンと張って前に立つ
2. 利用者さんは新聞紙の真ん中に向かってパンチを打つ
3. 立ってできる方は立ってパンチ・キックをしてみましょう

※キックをするときには、特に転倒に注意をしておきましょう。

介護職員が2人以上参加できる場合には、一人は新聞紙をもち、もう一人は利用者さんが転びそうになったときにすぐに支えられるように、近くで待機しておきます。

バランスタワー

バランスタワーも体を使ったレクリエーションです。
椅子に座ったままでも、立った状態でも参加することができます。
立った状態で行うことで、下肢筋力の機能維持・向上やバランス能力の維持・向上効果が期待できます。

1. 空き缶を縦に置き、その上におぼんやお菓子の蓋などを積み上げていき、不安定なタワーを作っておきます
2. おぼんやお菓子の蓋の上にお手玉を積み重ねていきます。
3. 一人一個ずつお手玉を積み重ねていき、最初に倒した方の負けです。
※土台となる空き缶はある程度の重さがあったほうが安定します。

また一個ずつお手玉を載せるのもいいですが、サイコロなどを振って、出た目の数だけお手玉を載せる、とすると難易度を高めることができます。
一通り載せ終えて、タワーが崩れなかったら今度はお手玉を取り上げていきましょう。
倒さないように全てのお手玉を取り上げられたら、終了です。

輪けり

足を使って輪入れをしていきます。
利用者さんは椅子に腰掛けた状態で、足首に輪っかを引っ掛けて、輪を飛ばします。

まずは得点をつけずに練習を行い、慣れてきたら床に得点表を置いて、点数を競っていきましょう。
より深く輪をかけることで、難易度を高めることができるので、利用者さんの下肢能力に応じて難易度を調整していきましょう。

むすんでひらいて

ここからは口腔機能の維持・向上効果ができる二つのレクリエーションについてご紹介をしていきます。
まず一つ目は「むすんでひらいて」のメロディに合わせたレクリエーション。

1.「むすんでひらいて」のメロディに合わせて、介護職員がの見本を示します。
2.利用者さんは、歌に合わせて口と舌の運動を行ないます。

むすんでひらいての歌と口や舌の動かし方

♪むすんで
口を閉じます。
♪ひらいて
口を大きく開けます。
♪ベロ出して
舌をできるだけ長く出します。
♪むすんで
口を閉じます。
♪またひらいて
口を大きく開けます。
♪ベロ出して
舌をできるだけ長く出します。
♪そのベロを上に
鼻をなめるつもりで舌を上に出します。
♪ベロを右に
出した舌を右に曲げます。
♪ベロ左に
出した舌を左に曲げます。
♪ベロをグイッとまわします
舌をまわします。

パタカラ体操

二つ目の口腔機能のレクリエーションはパタカラ体操。
パタカラ体操のやり方は簡単です。

1. 大袈裟に口を動かすように、「パ・タ・カ・ラ」といいます。
2. 「パ・パ・パ・パ・パ」「タ・タ・タ・タ・タ」「カ・カ・カ・カ・カ」「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・」と繰り返していきます。

慣れてきたらなるべく早く繰り返すなど、口周りの筋肉をたくさん動かすようにしましょう。
パタカラ体操では口をたくさん動かすため、口腔機能の維持・向上効果が期待できます。

また、唾液の分泌が増える・誤嚥を防ぐなどといった効果も期待できますでの、ぜひ食事の前にはパタカラ体操を取り入れてみてください。

レクリエーションの効果

レクリエーションには行う内容によって異なりますが、様々な効果が期待できます。
ここからはレクリエーションの効果について紹介をしていきます。

効果1.グループで行うことで脳の活性化に期待できる

まず一つ目の効果ですが、レクリエーションを行っている利用者さんを小さなグループに分けてレクリエーションを行うことで、他者との協調を図り、脳の活性化が期待できます。

他者に配慮することで、自分一人でレクリエーションを行うよりも考えることが増え、その結果、脳の活性化が期待できます。

効果2.低負荷の運動で血流量を上げる

二つ目の目的ですが、低負荷の運動でも使った筋肉の血流量を上げることができます。
筋肉の血流量が増加することで、関節可動域制限の予防・酸素消費量増加に伴う心肺機能の改善などが期待できます。
全身の血流量が上がれば、脳への血流量も増加し、認知機能維持・向上も期待できますよ。

効果3.QOL向上を図ることが可能

3つ目の効果は、レクリエーションを行うことで利用者さんのQOLを上げるということです。
QOLとはQuality Of Life:生活の質のことを指しますが、高齢者に対して集団体操を行うことで、集団体操やレクリエーションを行った高齢者のQOLが短期的に向上した、という報告があります。

QOLを上げることは利用者さんがその人らしく生活を送っていくためには必要なことです。
そういった面にアプローチできるレクリエーションはとても魅力的ですよね。

まとめ

この記事ではグループホームで簡単に行うことができるレクリエーションとレクリエーションの効果についてご紹介しました。
いずれのレクリエーションも簡単に手軽に行うことができるので、明日からのレクリエーションにも活用できます。

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