介護施設で行うレクリエーションには、「大人数で行うもの」「少人数で行うもの」「一人で行うもの」とさまざまな種類があります。
風船バレーなどは大人数でも少人数でもできますが、一人ではできません。
それに対してボッチャやペットボトルボーリングなどは一人でも行うことができます。
小規模デイサービスでは大人数でしかできないレクリエーションを行うことは難しい場合もあります。
そこでこの記事では小規模デイサービス向けの少人数でも行えるレクリエーションをご紹介していきたいと思います。
どのレクリエーションも準備が簡単なので、ぜひ明日から活用して見てください。
小規模デイサービス向けレクリエーション
元々の定義では小規模デイサービスは定員数が18名の施設を指していました。
それが2016年度以降から小規模デイサービスは地域密着型通所介護となりました。
日によってはレクリエーションに参加する人数も少ないことがありますよね。
そんな時には以下のようなレクリエーションがおすすめです。
ボッチャ
ボッチャは元々は障害者スポーツの一つです。
そのボッチャを小規模デイサービスのレクリエーション風にアレンジしていきます。
正式なボッチャの道具は結構な値段がするので、お手玉を代用します。
お手玉を投げる先の床に得点票を置いておきます。
3〜5m程度離れて、そこに向かってお手玉を投げていきましょう。
中心に近ければ近いほど点数を高くする、
もっとも遠いところを高得点にする、などアレンジ方法はさまざまです。
もしお手玉がたくさんない場合には、新聞紙を丸めてガムテープで補強したものを使いましょう。
新聞紙がある分だけボールを作れますし、手軽に作ることができるのでおすすめです。
ボッチャのアレンジ
元々ボッチャは手で投げて行う競技ですが、小規模デイサービスのレクリエーションで行う場合には足で蹴るのもおすすめです。
足で行う場合には、新聞紙で丸めたボールを使うのがおすすめ。
床に点数票を置いておき、2〜3m離れた位置からボールを蹴ります。
手で投げて行うボッチャに比べると難易度が高くなりますが、蹴る場合には得点を1.1倍〜1.2倍などとアレンジすると盛り上がること間違いなしです。
ボウリング
同じ大きさのペットボトルを12本用意して、中に少量の水を入れておきます。
このペットボトルをボウリングのピンに見立てて、ボールを転がしてピンを倒します。
ペットボトルが軽すぎても重すぎても難しいので、水の量はやりながら調整していきましょう。
あとは実際のボウリングと同じルールで、ピンを倒した数を競っていきます。
ボッチャもそうですが、ボウリングも利用者さんが一人しかいなくても、介護職員と競うことができるので、小規模デイサービスでのレクリエーションにはおすすめです。
輪投げ
輪投げもペットボトルを的に見立てて使用します。
輪っかが当たっても倒れないように、中の水は多めでもいいと思います。
特に夏祭りなどのイベント行事が重なった時には、景品を設置したりして盛り上げるのもおすすめです。
景品がない場合には、ペットボトルの棒に点数を書いておいて、点数を競っていきましょう。
ストローで吹き矢
まずは吹き矢を作っていきます。
使うものは2種類のストローです。
少し太めのストローと細めのストローの2種類を用意しておきます。
的は壁に点数を書いた紙を貼り付けて、そこに向かって吹いていきます。
作り方
1. 太さの異なるストローを用意する
2. 細いストローを4〜5cm程度の長さに切り、片端を1cm程度に折り曲げ、テープで固定する。
3. 折り曲げたのと反対側を太いストローに差し込む。
4. 的に向かって吹く
的あて
輪投げの的を応用して使っていきます。
少し離れた位置に的を設置しておき、そこに向かってお手玉や新聞紙で作ったボールを投げていきます。
行っている内容は輪投げと似ていますが、的に当てるのと的に入れるのでは、また難易度が異なり盛り上がります。
ダーツ
ホワイトボードに点数を書いておき、矢がホワイトボードにくっつくように作成します。
ダーツの矢の先にマグネットを入れておくだけで、ホワイトボードにくっつくダーツが完成します。
本物のダーツの的のように細かい点数設定は大変なので、真ん中50点、その外側30点、一番外側10点などにしておけば、簡単にダーツを楽しむことができます。
射的
割り箸で鉄砲を作れば射的もできます。
割り箸鉄砲を作るところからレクリエーションの一環にするのもありです。
細かい手を使うような作業では脳の活性化も期待できます。
完成した割り箸鉄砲で的を狙って倒していきます。
玉は輪ゴムなので、的はあまり重すぎないものがおすすめです。
的は紙などで作成しておくと、手軽の楽しむことができます。
玉入れ
最低でも4〜5人いれば2チームに分けて玉入れを行うこともできます。
必要なのは2種類の玉です。
新聞紙で作ったボールに色をつけて、どちらのチームの玉なのかをわかるようにしておけば、採点を簡単に行うことができます。
入れるかごは段ボールなどを用意して、そこに目掛けて入れてもらいます。
段ボールの中心に少し太めの筒を用意しておき、その中に入れることができた場合には点数を2倍などと獲得点数に変化をつけると、少人数でも楽しむことができます。
コグニサイズ
コグニサイズは国立長寿医療研究センターが開発をした認知症予防体操です。
運動課題と計算やしりとりなどの認知課題の両方を同時に行いながら運動するのがコグニサイズと呼ばれているものです。
体操だけではなく、認知課題を組みわせることで脳の機能を多く使うため、認知症予防につながる可能性が報告されています。
足踏みをしながら計算するや、歩きながらしりとりをするなどが代表例です。
コグニサイズは一人でもできるレクリエーションなので、人数が少ない時などにはおすすめです。
まとめ
この記事では小規模デイサービス向けのレクリエーションをご紹介しました。
そこまで準備に時間がかかるものではないので、すぐに業務でも使うことができます。
また、準備に時間がかかってしまうものは、準備から一緒に利用者さんと行えるとよりレクリエーションを楽しむことができます。
今週のレクリエーションでは下準備を、次週のレクリエーションで実際のゲームを行う、などとすれば、利用者さんが少ない時でもレクリエーションを楽しむことができます。
ぜひ明日からの業務に活用してみてください。